FP法人㈱マネーデザイン の中村です。

 昨日は、東京では予報より晴れるのが遅れ、気温の上がり方も鈍かったようです。雨もなかなかやまず、ところによっては午前中いっぱい降り続いてしまいました。
 
 今年の夏はエルニーニョ現象により冷夏になる予報が気象庁から出されました。エルニーニョとは、東太平洋の赤道付近(チリ沖とかガラパゴス諸島近海ともいう)で平年より海水温が上昇する現象で、これが起きると、夏は冷夏、冬は暖冬になると一般的に言われています(しかしならない年もあった)。いわゆる異常気象が発生する可能性が高いので、穀物相場(商品先物)等が波乱要因になる可能性もあります(あくまで可能性です)。

 さて、ここまでアベノミクスを振り返って来ましたが、最近株価がどうもさえないな、と感じていらっしゃる読者の方々も多いのではないでしょうか。

 その理由に、以前にも書きましたが、第三の矢である成長戦略がはっきりしない事が原因の一つだといわれています。TPP交渉が長引き、市場開放になかなか踏み切れない、法人税減税の話題がようやく始まった、などまだまだ起爆剤として迫力不足のところがあります。

 しかし、ここからが正念場、政策を矢継ぎ早に出してくる可能性もあります。市場もそれを期待して待っている感があります。

 首都直下型地震等大きな災害が起こらないで、このままアベノミクスがしばらく継続するとしたら、5年程度の中期的にはどの様な経済状態が待っているのでしょうか?

 少なくとも、デフレからインフレに世の中が変わり、景気回復により、賃金上昇、消費者物価が上がる、すなわち物の値段が上がり、お金の価値が下がる、というのは経済の鉄則です。

 ということは、このような変化に合わせ、我々のお金に対する考え方もデフレマインドからインフレマインドに切り替えていかねばなりません。

 例えば、今まで以上に積極的な資金運用をして行かないと、お金の価値が目減りしていく、お金から実物資産(金、不動産など)に切り替えていくといった生活防衛が必要となって来ます。

 今日の日経夕刊に、財務省が個人向けに物価連動型国債を解禁する、といった記事がありました。これなどは、典型的なインフレ対策商品と言えるでしょう。今までは個人では投資信託を通じてしか購入できなかったのですが、2015年1月から個人が直接購入することが可能になる様です。簡単な仕組は、総務省が発表する消費者物価指数(CPI)が上昇すると元本も大きくなり、そこから発生する利息も大きくなるという仕組みです。もしCPIが下降しても元本を保証する仕組は整えています。

 ある日突然、デフレからインフレに変化するということはありません。世の中の風向きが徐々にシフトしていく訳です。ですので個人投資家や企業は、敏感にその変化を感じ取り、機敏に対応するのが肝要です。