FP法人㈱マネーデザインの 中村です。

 昨日は天気が安定し、東京地方はにわか雨も降りませんでした。今日も昨日と同じ傾向で、蒸し暑く、気温も高めでまとわりつくような、暑さになりそうです。こまめな水分補給を心掛けましょう。

さて、一昨日から資産運用の基礎的な事項を改めて確認しています。

 今日は皆さんにあまりなじみがないかもしれませんが、金融商品の中のデリバティブについてお話していきます。

 少し金融のことをかじったことがある方なら、この言葉デリバティブという言葉お聞きになったことがあるかもしれません。日経新聞にも良く出てきますね。

 例えば、今日の日経平均の動きを解説するとき、「先物主導での下げがきつかった」とか「日経225オプションのプットの売りで15000円を維持」等使われることがあります。

 もう少し解説を加えますと、日経225銘柄の現物株を売買するのと同様に、日経225先物市場で株価先物指数を売買するマーケットがありますので、その売買が日経平均株価を動かす大きな要因になった、といことです。

 まずデリバティブを日本語に訳しますと「金融派生商品」と呼ばれます。これば元になる商品から色々な仕組を駆使して、一つのパッケージ商品として売買できるとものと考えるとわかりやすいかもしれません。

 例えば、代表的なデリバティブ商品をあげてみると、外国為替証拠金取引(FX)、日経225先物取引、日経225オプション取引、TOPIX先物、日経VI先物、金等の商品先物取引があります。

 また、金融機関がごく普通に使う手法としてSWAP取引があります。例えば通貨SWAP、金利SWAP 等が例としてあげられます。

 先物取引の最大の特徴は、買いからも売りからもEntry できることです。どういうことかといいますと、これからマーケットが上がるだろう、と予想する場合、買いから入ります。またこれからは下降トレンドだろう、と予想すると売りから入ります。その後、思惑通りあがった場合、当初の買ったものを高く売ってその差額が儲けとなります。逆に売りから入り、思惑通り下がれば、下がったところで買い戻し、その差額が儲けとなります。

 当然思惑と反対になるケースもあります。その場合、当然損失となります。

 またデリバティブの特徴の一つに証拠金取引である、ということがいえます。これはある一定の証拠金を入れることにより、実際に持っているお金より、大きな金額を取引できることです。これをレバレッジ(梃子)をかける、といいます。

 これを裏返すと、思惑と反対にマーケットが動いた時には、想定以上の損失を被ることがあります。ここがデリバティブのハイリスクハイリターンといわれる所以です。

 先程、少し金融機関で金利Swapが普通に使われている、と記しましたが、その一例として、我々消費者が使う金融商品の中にこれが組み込まれているものがいくつかあります。

 その代表が、住宅ローンの一定期間ある利率を超さなかったら、当初の予定利率を維持する、といった商品です。最近この種類の住宅ローンはあまり見かけなくなりましたが、これも金融機関がデリバティブを使って、ヘッジ(損失回避)をしている商品です。

 また、最近の投資信託の中にもブル、ベアファンド(ちなみにブルとは、雄牛のことで、マーケットの上昇をシンボライズした言葉で、ベアは熊が前足を振り下ろす意味で、マーケットの下落をシンボライズしています)と呼ばれる、レバレッジのきいた商品もあります。これは、2-3倍のレバレッジを効かせ、通常の基準となるマーケットの値動きよりも2-3倍の動きとなるよう設計されたものです。従って、これもハイリスクハイリターンの商品といえます。しかし、FXや225先物に比べると、値動きは穏やかな商品といえるでしょう。

 もしこれらをやるときは、商品特性に慣れるまで、少額から始めることを強くお勧めいたします。

 デリバティブは大変奥行きの深い、また様々な知識が必要となる商品なので、実際に実行しようと思われた方々は、必ず事前の学習をされ、思わぬ損失を被ることの無いよう、気をつけて取引を始めて下さい。

 今日は、デリバティブのほんの入り口の入り口をお話しました。

 では、今日も良い一日をお過ごしください。