FP法人㈱マネーデザインの 中村です。

 昨日発生した台風6号のおかげで午前中までしのつく雨が降りましたが、午後から少しづつ晴れ間が広がり、今までの雨続きの街が少しホッとしました。今日も午前中は久しぶりに良い天気のようですが、油断は禁物、上空に寒気が入るため、午後から短い時間にざっと雨が降る予報です。少し週の初めの予報に比べ、雨が長引きましたが、週末はようやく天気が安定し、晴れ間が広がるとのことです。

 今週続けてきましたのは、ヘッジファンドを主題にしたテーマでしたが、今日はその最後、ではいったいヘッジファンドて何者!?をお送りいたします。

 ヘッジファンドの定義は明確にされていませんが、

 1.私募形式で募集され
 2.相場の上下に左右されず、絶対リターンを追求する(あくまで追求であって結果が出るかどうかはわかりません)
 3.巨額の成功報酬を取るファンド

 と言えるかもしれません。前にも述べましたが、ヘッジの意味は高度な運用手法を駆使し、様々な場面で利益を追求する、ということですので、それなりの高額な成功報酬を要求します。

 またヘッジファンドの手口は、多種多様ですが、大まかに分類すると5つに分類できます。

 1.株式ロングショ―ト型
   最も昔からの手法で、値上がり期待の株を買い、値下がり予想の株を売る。徹底的な企業分析が鍵となる。

 2.ディレクション(方向性)型
   相場の方向性を予測する。グローバルマクロ型は世界各国の金利、通貨、株、商品、債券等を分析し、全世界的に資金を動かす。またCTAと呼ばれるグループは、先物、オプション市場を主戦場とし
   コンピュターモデルにより収益の最大化をはかる。

 3.イベント投資型
   企業再生,IPO,増資、自社株買い等のイベントをターゲットにし、その機会を収益化する。

 4.アービトラージ(裁定投資)型
   市場のゆがみをサーチし、元に戻る復元力を使って比較的安全に収益化する。個人では、株式のサヤ取り等がその手法の典型例。

 5.マルチストラテジー型
   以上の戦略をいくつか組み合わせて、収益の最大化をはかる。

 このように、企業のROEやROAの指標を使い、企業分析をすることは、個人投資家が四季報を片手に銘柄選択することと基本的には変わりません。また最近かなりの確率で収益機会に恵まれていました新株引受投資も個人投資家の間でブームになりました。さらにアービトラージを使う方法は、先に述べた個別株のサヤ取りや、日経225先物とオプションを組み合わせた方法など、個人投資家もすでに何らかの方法で参加している訳です。
 
 ですので、規模はまったく違いますが、個人投資家もヘッジファンドの使っている手法をすでに採用している方々も多くいらっしゃいます。最近はコンピューターの目覚ましい進歩により、個人投資家の方でもアルゴリズム取引(コンピュータによる自動売買)が可能になっている時代ともいえます。

 これからヘッジファンドの重要性は衰えることなく、益々マーケットのプレーヤーの中で存在感を高めて行くことでしょう。ですので個人投資家の方々も、彼らの動向は、気にかけておくと、マーケットの将来の大きな流れを把握できる可能性が高まります。
 
 さらに世界最大の機関投資家であるGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)も将来的にはヘッジファンドを投資先に組み込む可能性も完全には否定できません。ただ、日本の保守的な運用手法では、ヘッジファンドの様なリスクオーガニゼーションに年金基金を委託するのは、かなり先になりそうです。

 それでは皆さん、よい週末をお過ごしください。