あっという間にGWが終わってしまいました。皆様はこのGW如何お過ごしでしたでしょうか?ゆっくり英気を養い、また明日から通常モードに入られる方が多いのではないでしょうか。
 今年に入っての日経平均の動きを振り返りますと、2013年12月30日に16,320円の高値をつけた後、4月11日には13,885円の今年最安値を付け、その差2,435円の下落となり、直近も14,457円(5/2終値)で終了しています。
 最近の株価だけを見ているとアベノミクス効果がはがれてきたかの様に見えますが、ここまで3本の矢と称されたアベノミクスの3つの基本方針をもう一度点検し、これが最近の経済状況にどうリンクしているのか、ここでもう一度見直してみたいと思います。
 まず、よく安倍首相が「3本の矢」と表現している3つの基本方針をおさらいしてみますと、次の3項目に纏められます。
1.大胆な金融政策
2.機動的な財政政策
3.民間投資を喚起する成長戦略
このうち、1.の金融政策については、日銀の黒田総裁と緊密に連携しながら、様々な政策を打ち出して来ていますが、3.の成長戦略については、いまひとつ我々国民に対して「なるほど、これだ」というアピールしてくるものがないな、というのが率直な実感ではないでしょうか。これが、今年に入って株価低迷の原因のひとつなのかもしれません。
 次回は、1.「大胆な金融政策」について振り返り、それが我々国民の生活に、そしてこのコラムをお読みの皆様の生活に、実感としてどのように影響してくるのかを踏まえて、このコラムを続けます。