FP法人㈱マネーデザインの 中村です。
 首都圏は昨日は雨が降ったり、日が差したり、また雨が降ったりとめまぐるしく変わる一日でした。これは地面近くは暖かい空気が残っているところに、上空に冷たい空気が入ると雷雨や雹など激しい気象現象が起こりやすくなります。特に初夏のこの時期、時々大陸から寒気が入ってくると、昨日の様な気象現象が起きます。
 今日は、関東地方は北東からの冷たい風が吹きやすいので、すっきり晴れる事はあまり期待できない予報です。少しはおるものがあると、良いかも知れません。
 本日の内容は、ロングステイをする際の安全対策です。
 一般的なロングステイ先で、日本より安全である、と断言できる国はほとんどないのが現状です。ですので、ロングステイヤ―は必ず滞在国の安全情報を事前に調べ、現地では出来る限りの対応策を取りながら生活を楽しむ事が肝要です。海外では、自分の身の安全は自分で守ることが重要であり、日本での治安に対する鈍感さをもったままロングステイに行きますと、海外生活の壁を強く感じることに直面します。
 「こんなはずではなかった」より「これも世界だ」と考え、日本と異なる文化を積極的に理解することが、海外での生活や暮らしの中で自分自身を守る第一歩になります。ロングステイ先での住居の安全対策はもとより、外出時に単独行動を避ける、常に警戒心を忘れない、車内やトランク内に物を放置しない、甘い言葉や奇妙な言動を示すような見知らぬ人に対して、曖昧な態度や隙を見せないで毅然とした態度を示す、万一犯人と鉢合わせしてしまった場合には、無理な抵抗はせず相手を刺激しない等、基本的な予防行動こそが最高の危機管理だと考えるべきです。
 
 さらに具体的にとるべき行動としては、(1)在外公館へ在留届を出す (2)緊急時の連絡先の再確認 (3)旅券、保険証、旅行保険のコピーや現地保険会社の連絡先、英語での簡単な個人情報等重要連絡先の一覧の携行 等をすることによって万が一の事態に即座に対応できます。
 ロングステイ先の治安情報を入手する基本サイトは、外務省の「海外安全ホームページ」です。国ごとの安全に関する最新情報が掲載されますので、ロングステイヤーには必須の情報源です。国名で検索すると、テロ活動、暴動、爆弾事件、強盗関連情報などの事故情報から自然災害や感染症等に関わる情報も掲載されています。特に危険情報については、「十分注意して下さい」「渡航の是非を検討して下さい」「渡航の延期をおすすめします」「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」という4つのレベルで詳細説明(各国の各地域ごとに掲載)があります。危険性の高い「渡航の延期をおすすめします」「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」が出ている地域への滞在はお勧めできません。
 
 また、(独)国際協力機構(JICA)のHPの中に国ごとの生活情報が記載され、各国の治安に関する一般的な記述があります。さらに(社)海外邦人安全協会に、各省庁からHPで公表されている海外での安全に関する情報ソースがリンクされていますので参考になります。もう少し詳細なロングステイ先の治安面の情報を入手したい場合、ロングステイ財団の勉強会に参加したり、各国で発行しているハローページ的な情報誌から入手する等、財団のアドバイザ‐制度を積極的に活用してください。
 以上7回にわたって ~シニアのためのセカンドライフ~ ロングステイを考える と題しておおくりいたしました。これからロングステイを予定されている方々に少しでもお役に立てれば幸いです。
 また弊社は7月から正式に一般財団法人ロングステイ財団の登録アドバイザーとして活動してまいります。ロングステイをするにあたってのマネープラン、ロングステイ中の不動産の管理の仕方など、皆様のロングステイに関する一般的なご心配な事に対して、様々な解決方法をご提案いたしますので、お問い合わせください。