50代で賃貸は恥ずかしい?一生賃貸で暮らすか家を買うか迷ったら考えること

40代後半や50代で賃貸に暮らしていると、そのまま賃貸で暮らすべきか分譲や戸建て住宅を購入すべきか悩ましいところです。今回は、50代で賃貸暮らしをしている人がその後の生活を送る家を選ぶときに必要な知識をご紹介します。

50代で賃貸は恥ずかしい?

40代以降で賃貸住まいではなんとなく気恥ずかしい、という思いをしたことがある方もいるかもしれません。

私自身も48歳で賃貸に住んでいますが、例えばクレジットカードの申し込み等で書類を書いている時、賃貸かどうか問われた場合、「うーん。俺って信用ないのか?」と考えてみたり、家を買った友人のちょっぴり優越感を感じさせる物言いになんとなくひがみっぽい感情を抱いたりします。

たしかにマイホーム購入は大変なことですが、なぜ賃貸住まいでそんな気恥しいような感情を抱くのでしょうか。

マイホームを購入の大変さを、年月を遡って考えるべく、国交省のホームページに掲載されている『住宅に関する動向』を見てみました。すると、たしかに30年前まではマイホームの購入とはまさに『夢のマイホーム購入』だということがわかりました。

それによれば、現在の住宅ローン金利は変動金利の平均が0.5%程度ですが、1980年代の住宅ローン金利はなんと8%~9%で推移していました。

所得水準については可処分所得を参考に見てみました。

総務省の統計を参考にしますと、1980年代に350万円程度だったものが、バブル景気もあって右肩上がりに上昇し、1995年ごろピークをむかえ、500万円程度まで上昇します。

そこから現在に向かってゆるやかに下がり、現在は450万円くらいを推移しています。つまり、現在より厳しい家計の中、現在の20倍ほど高い金利でローンを組んだのですから、たしかに1980年代に自宅を購入した人々は、持ち家所有に対する特別な意識、マイホーム神話を感じていたのでしょう。

ここまでの時代背景を参考にして現在と比較すれば、マイホームに対するコンプレックスを抱かなくてもよい(?)時代になってきていると感じます。先日も堀江貴文氏と勝間和代氏がネット番組で持ち家と賃貸について討論していましたが、両氏ともなぜ皆さん持ち家に固執するのだろうという思いを吐露していました。

一生賃貸の場合と家を買う場合の違い

マネーデザインでは、お客様とライフプランの作成をしながら、これから老後のお金の問題を可視化していきます。

では、家を購入するケースと生涯賃貸ですごすケースとを考えてみましょう。

まず家を買う場合について考えてみます。

家は文字通り生活の拠点となる『住まい』ですが、いざという時には自分を守るさらにはお金を産む資産にするべき、と考えます。

かつてのように、不動産を子孫に相続させることを前提にした時代はなく、持ち家は自分の老後を守る切り札として働かせる時代になっているのではないでしょうか。

そのうえで、持ち家は家賃収入を授けてくれる財産にするべきです。

また、年金が足りない、少ない貯金で老後が不安など、週刊誌の中吊り広告を見かけますが、金融政策の如何でお金の価値は変わります。もしインフレが発生すれば貯金は目減りします。そう考えれば家賃収入は、実に頼りになる、インフレに対応できる金融資産となりうるのです。

そのためには、購入する物件が、借り手がすぐみつかる立地・間取りであること(利回りをキチンと計算し取得時の無駄をおさえる)が大前提であり、さらに建物の劣化と維持管理費用、固定資産税、都市計画税などコスト面を考える必要があります。

次に賃貸に住み続ける場合を考えてみましょう。

賃貸のメリットは住環境を変えることの気楽さ、住宅の所有コストは所有者まかせでよいことが魅力です。私自身は、同じ場所に定住するのが好きではないので、このようなライフスタイルを指向される方は賃貸物件に住み続けるでしょう。万が一、居住設備の不具合が発生したときでも、大家さんに話せば修理してもらえ、家賃の中に保守の費用が含まれていると思えば、家賃の妥当性も納得できます。

しかし、老後のことを考えると、賃貸物件での生活は、年齢を重ねるほど厳しくなるのは間違いありません。

そのような高齢化社会が待ったなしの状況の中、老後生活の見守りを一定の料金でやってくれるビジネスもあります。生命保険の受け取りをご自身と家族以外の第三者が受託者となることで、一時払いでなく月額払いで終活ができる仕組みの生命保険があります。それを見守りサービスとあわせることで、安心して終活をすることができる仕組みです。

賃貸と所有 結局どちらが良いのか

以上、家を買う場合と賃貸について比較してみました。

では、賃貸と所有、どちらが良いのでしょうか。

その答えは、お客様ご自身の資産状況とライフスタイルにより、どちらがより快適なセカンドライフを過ごすことができるかによります。老後のお住まいについても、今までの常識にとらわれないことも大切です。

ライフプラン作成を通じ、改めてご自身のセカンドライフを見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

執筆者 寺沢 泉
行政書士・フィナンシャルプランナー2級・宅地建物取引士・測量士補