【2020年版】60代の平均貯蓄額は? 老後の必要額と60代からの資産運用

定年前後の60代世帯の人は、どのくらいの貯蓄をしているのでしょうか。今回は、2021年最新の60代世帯の平均貯蓄額を紹介します。あわせて、実際に必要とされる金額や60代から貯蓄を増やす方法についても解説します。

2020年版 60代の平均貯蓄額

2020年5月に総務省統計局から発表された「家計調査報告(貯蓄・負債編)2人以上世帯」によると、60歳~69歳の貯蓄現在高は2,330万円、負債は250万円、差引純貯蓄額は2,080万円となっています。

全世帯の平均貯蓄残高は1,755万円、負債は570万円、差引純貯蓄額は1,185万円ですので、全世帯平均と比較しますと、60歳代は余裕がある世帯が多いことが分かります。

しかし、この数字は平均値ですので、中央値で見るともう少し低い金額となります。

さらに深堀りしてみますと、二人以上の世帯のうち高齢者世帯(世帯主が60歳以上の世帯)の1世帯当たり貯蓄現在高は2,285万円で,貯蓄現在高が2,500万円以上の世帯が32.0%を占めます。

また、二人以上の世帯のうち高齢無職世帯(世帯主が60歳以上で無職の世帯)の1世帯当たり貯蓄現在高は、2,244万円で,前年に比べ36万円,1.6%の減少となりました。
その貯蓄の種類別にみると,定期性預貯金は948万円で,前年に比べ35万円,3.6%の減少,「生命保険など」は374万円で,前年に比べ13万円,3.4%の減少などどの種類でも残高は減少しています。

60代の平均収支額はいくら?

次に60歳代の平均的な収支を見ていきましょう。収支とは、入ってくるお金と出ていくお金を表します。

平均貯蓄額と同じソースである総務省統計局の「家計調査報告」からのデーターを見てみましょう。

■夫婦のみの世帯

高齢夫婦無職世帯(夫65歳、妻60歳以上の夫婦のみ)の収入は237,659円で、支出は270,929円となっており、その差は
33,270円の支出超となっています。

なお、言うまでもありませんが、収入の大部分は、老齢年金の公的年金です。

これらは高齢夫婦無職世帯の平均であるため、世帯により収入や支出の世帯差があることは理解できるかと思います。

■単身の世帯

高齢者で1人世帯の家計支出は、収入が124,710円、支出は151,800円で、その差は27,090円となっています。

単身世帯の特徴は、夫婦2人世帯より赤字額が相対的に高い傾向にあります。それは、食費や住居費など、2人世帯より単身世帯の方が、支出が高くなることが理由だと推測されます。

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収入と支出を補う必要貯蓄額

上記の赤字は、どうにかして埋めていく必要があります。その主な方法は、今まで運用してきた金融資産を取り崩すのが一般的です。これはアメリカやイギリスなども同様です。
仮に65歳の夫婦があと30年生きるとすると、33,270円×12ヵ月×30年=11,977,200円となりますので、その分の蓄えが必要になります。

同様に、単身世帯で計算しますと、27,090円×12ヵ月×30年=9,752,420円が不足分となります。

老後2,000万円問題が話題になったのは2018年のことですが、セカンドライフの実態は、そこまで悲観しなくてもよいのではないでしょうか。

我が国では現役世代に対し、iDecoやNISA・つみたてNISAといった、税金を軽減できる仕組みを使って資産運用することについて多くの情報が巷に流布されています。しかし高齢者がいかにして取り崩していくか、その方法についてはあまり情報がないのが現状です。

金融先進国としてのアメリカなどでは、金融老齢学(金融ジェントロジー)が盛んに啓蒙されています。

金融ジェロントロジーとは、「高齢者の経済活動、資産選択など、長寿・加齢によって発生する経済課題を経済学を中心に関連する研究分野と連携して分析研究し、課題の解決策を見つけ出す新しい研究領域1」、「ジェロントロジー、脳・神経科学、認知科学における豊富な研究蓄積を資産選択、運用、管理に活用する学問2」と説明されています。

一般的なジェロントロジーとは、「高齢社会における個人と社会の様々な課題を解決する」ことを目的とした、幅広い領域をカバーする総合科学です。

一方、金融ジェロントロジーは中でも高齢者のお金回りに関する「高齢者の経済活動に関連する諸課題の解決」を目的とした、ジェロントロジーの一分野であり、比較的新しい専門的研究分野と言えるでしょう。

最先端の金融テクノロジー知識を活かしたマネープランはマネーデザインへ!!

マネーデザインでは、このような金融ジェントロジーに沿った考え方のもと、どのような金融資産の取り崩し方がベストな方法なのか、いろいろな解決方法をご提案してまいります。

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