50代で保険に入っていなくて大丈夫? 最低限入っておくべき保険とは

50代は、これまで意識してこなかった医療保険や生命保険のことが気になりだす世代です。しかし、「今更入るにも若い頃と違って保険料が高額だ」であったり、「このまま保険加入しなくてもいいのではないか」と、色々と迷う世代でもあります。そこで今回は、50代で保険に入っていない人に向けて、悩みを解決する考え方をご紹介致します。

50代の保険加入の平均について

電車の吊り広告やテレビコマーシャルなど、多くの場面で存在を目にする保険商品ですが、実際のところ、どれくらいの割合の人が保険へ加入しているのでしょうか。はじめに、生命保険を例に保険の加入割合について見てみましょう。

令和元年に生命保険文化センターが実施した生活保障に関する調査結果では、生命保険の加入割合について、

・全世代では加入率82.1%(個人年金保険の加入割合は除く)
・50代では、男性86.1%、女性87.3% 
・20代では、男性58.5%、女性59.9%

といった結果が報告されています。

20代よりも50代の方が生命保険への加入割合が増加する傾向については、

・年齢と共に上昇する病気のリスク
・養う家族が増えて、もしもの場合の経済的リスクへの備え
・20代よりも収入が増えて、備えへ回せるお金が増えるため

といった背景も影響していると考えられています。

やはり統計調査の結果を見ても、50代で保険へ加入していない方は少数派と言えそうです。
このように、ある程度の年齢になると多くの方が加入している生命保険ですが、ファイナンシャルプランナーの視点からみると「なし崩し的に生命保険料を払い続ける状況」は一度、見直しすることをお勧めします。

50代以降から「生命保険」を見直したい

そもそも生命保険とは、「自分の命に何かあったとき、残された家族のためにお金を残すこと」が加入目的です。

社会保障制度がある程度充実している日本では、一家の大黒柱が亡くなった場合でも遺族を支える公的制度(遺族年金)が整備されています。しかし、遺族年金を受けたとしても、なかなか公的年金だけで生活水準を維持することは難しいのが現状です。よって、結婚や子供が生まれたタイミングなど、家族が増えるタイミングで生命保険に加入、もしくは見直しをすることはごく一般的です。

しかしながら、50代に差し掛かると、そろそろ子供が就職して自立する節目を迎える年齢の方も少なくありません。親に万が一のことがあっても、子供は自分の収入で生活を守ることができるのです。このような状況の場合「残された家族の生活を保障するための保険」から「自分の老後資金を備えること」にお金の使い方をシフトさせていきたいところです。

また、加齢とともに病気にかかるリスクも上がってきます。このリスクをいかにヘッジするかも50代の方々には大切な視点です。

ご自身の老後資金を作ることが、ひいては子どもたちの生活を守ることにも繋がります。50代ともなると多くの方が当たり前に加入されている生命保険ですが、50歳前後を節目に、生命保険の加入や掛け金について見直されることをお勧めします。

50代以降で入っておきたい保険「医療保険」

加齢とともに病気にかかるリスクも上がってきます。このリスクをいかにヘッジするかも、50代の方々には大切な視点です。

医療保険とは、急な入院や手術での経済的リスクに備える保険です。様々な商品と保障内容がありますが、「入院給付金」と「手術給付金」が支給される保険が主で、急な怪我や病気で働けなくなった場合でも、生活が保障される安心感があります。

そもそも、日本では皆が国民健康保険など何らかの健康保険へ既に加入しているので、民間の医療保険への加入は不要という考え方もあります。

しかし、入院や手術の際に掛かるベッド代、食事代、交通費などは公的な医療保険での高額療養費制度の適応対象外となる場合もあります。このような予想外な支出が起こりうることに備え、加入しておくのが生命保険会社の医療保険です。

もしもの場面でも、セカンドライフための蓄えは守り、貯金を切り崩すようなことはしたくないという場合、予め民間の医療保険へ加入することで、もしもの場合の支出を補填できる環境を作っておきましょう。

保険加入のご相談はファイナンシャルプランナーへ

今回のコラムは、50代から見直したい保険加入をテーマにお届けしました。実際のところ、ご家庭によっては積立目的と併用して保険へ加入されているケースもあり、簡単に取捨選択することは難しい事かもしれません。現在加入している各種生命保険が、現在のライフステージにふさわしいかどうか、またこれからのセカンドライフへの備えとして十分かどうか、お金のプロの元でまずは試算してみてください。