FP法人㈱マネーデザインの 中村です。
 今日は首都圏は曇り空、時々まだ小雨がパラついています。結構雲が取れにくい一日で、気温も昨日に比べ、20度前後と肌寒いようです。
 一枚多めにはおるものをもって出かけると良いでしょう。
 さて、今回からシニア世代の海外ロングステイを考えるとして、数回連載していきます。
 シニア世代のセカンドライフの一つとして、移住ではなく1年のうちに数カ月海外の物価の安い国で暮らす海外ロングステイがここ数年脚光を浴びています。皆さんもどこかでお聞きになったことがあるかもしれません。
 最近の円安で以前に比べ、その優位性が少し薄れてきた感は否めませんが、シニア世代のセカンドライフの過ごし方として少しチャレンジする、新たな生き方も素敵ではないかな、と思っています。
 
 しかし、海外生活ですから色々な面で不安が出てくるのも当然の事。それをしっかり解決しながら、ご夫婦でセカンドライフを楽しむのが最適だと考えます。
 今回から海外ロングステイをするにあたって、具体的に注意すべき点を具体例を上げて述べていきます。
 第一回は、「海外ロングステイヤ―が日本で年金を支払うのってどうやるの」です。
 原則、日本に住民票のある20歳以上60歳未満の人は、国民年金に加入しなければなりません。これが大前提です。
 しかしこれから海外ロングステイを実行し、日本から住民票を移動すれば在外邦人となるため、国民年金の加入義務はなくなります。義務はなくなりますが、支払が行われない分、将来の年金受給額も増えません。
 これでは嫌だ、という方々は、ご本人の意思で任意加入は可能です(在外任意加入)。
 では、在外任意加入者になろうとする場合は、どうしたらよいのでしょうか。もしご家族が協力者になっていただけるようでしたら、「国民年金異動届」と「国民年金被保険者資格取得届(申出)書「在外邦人」」を市区町村の年金窓口へ提出してください。
 
 また、保険料を納める方法は、国内在住の協力者がご本人のかわりに納める方法と、日本国内に開設している預貯金口座から引き落とす方法があります。
 より詳細な手続きの方法は、お住まいの市区町村の年金窓口でお尋ねいただくのが、一番確実です。
 次回は、年金を海外で受け取る方法をお話いたします。