FP法人㈱マネーデザインの 中村です。
昨日は、久しぶりに関東南部では、雷雨が起こりませんでした。しかし今日の予報は、また上空に寒気が流れ込んできて、広範囲で激しい雨が降るようです。傘の持参は必須です。今年の梅雨の雨量はやはり平年と比べて多い様です。雨が良く降るな―と実感されている方も多いのでは無いでしょうか。東京では6月の雨量が平年比185%の300ミリ以上降ったようです。
今週も引き続き、収益不動産のお話を続けてまいります。
今日のテーマは、収益物件の事業収支表を見ていきたいと思います。これはとても重要で、この表なしで不動産賃貸業をするのは無謀だとも言えます。
早速下記の表を見てみましょう。
収支事業表
一部分だけを抜粋し、1年目、2年目、そして10年目を簡便的に表しております。
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単位: 千円 | ||||||||
項目 | 1年目 | 2年目 | 10年目 | |||||
損益計算 | 収入 | 家賃収入 | 14,472 | 15,372 | 14,000 | |||
駐車場収入 | 1,440 | 1,560 | 1,560 | |||||
1 | 収入合計 | 15,912 | 16,932 | 15,560 | ||||
支出 | 管理費 | ① | 1,273 | 1,355 | 1,360 | |||
公租公課 | ② | 5,849 | 1,169 | 1,150 | ||||
仲介手数料 | ③ | 1,326 | 85 | 160 | ||||
損害保険料 | ④ | 120 | 120 | 120 | ||||
減価償却費 | ⑤ | 4,260 | 4,260 | 4,260 | ||||
借入金利子 | ⑥ | 4,000 | 3,866 | 2,660 | ||||
2 | 支出合計 | 16,828 | 10,855 | 9,710 | ||||
3 | 経常損益(1-2) | -916 | 6,077 | 5,850 | ||||
収支計算書 | 1 | 収入 | 15,912 | 16,932 | 15,560 | |||
2 | 支出 | 15,928 | 10,089 | 10,150 | ||||
①~④ | 8,568 | 2,729 | 2,790 | |||||
借入金利子 | 4,000 | 3,866 | 2,660 | |||||
元本返済額 | 3,360 | 3,494 | 4,700 | |||||
3 | 剰余金(1-2) | -16 | 6,843 | 5,410 | ||||
借入金残高 | 96,640 | 93,146 | 60,746 |
この表の見るべきポイントは3箇所です。
1.損益計算書、収支計算書
損益計算書は税務申告に使うパート、収支計算書はお金のながれ(cash Flow) を把握するためのもの
2.減価償却費
昨日お話した減価償却費は、損益計算書にはでてくるが、収支計算書にはでてこない。
3.借入金利子
借入金利子は損益計算書、収支計算書の両方に出てくるが、元本返済額は、収支計算書だけに出てくる。
まず減価償却費ですが、定額法での計算ですので、毎年同じ金額が、減価償却が終わるまで続くことになります。
そして、元本返済額は損益計算書には含まず、収支計算書には含まれます。もう少し付け加えますと、減価償却費はお金が出て行かない(Cash out しない)にもかかわらず、損益計算書の損金として落とせます。従って減価償却費はオーナーの味方の経費なのです。
一方元本返済金は、お金は出て行くが、損金には繰りこめない、オーナーにとってしゃくにさわる経費なのです。
この部分は収益不動産をオペレーションする上でとても重要なところです。
今日はここまでにして、また明日、この続きを記してまいります。
また弊社は、まさにこれから収益不動産をやっていこうか、とお考えの皆様のお役にたてる様、様々な観点からお手伝いいたします。ご遠慮なくお問い合わせください。
皆さん、良い一日をお過ごし下さい。
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