FP法人㈱マネーデザインの 中村です。
 今朝は明け方関東南部ではにわか雨が降り、すこしだけ涼しくなった気がします。しかし、東京は熱帯夜、寝苦しい夜でした。今日は、関東地方の広い範囲で午後から雷雨の予報です。それも激しい雷雨になるかもしれません。傘は忘れずにお持ちください。また雷が鳴ったら頑丈な建物に避難し、また出来れば窓から遠ざかった方が良いそうです。万が一外にいても、木の下での雨宿りは危険だそうです。その場合も近くの建物に移動してください。
 さて、一昨日から資産運用の基礎的な事項を改めて確認しています。
 今日は貯蓄から投資への流れの中で、如何に有効に活用するかが大切なNISAについてもう一度簡単にふりかえってみます。
 NISAの導入に動いたのは、金融証券税制に携わった金融庁です。
 2014年3月末の日銀発表の金融循環統計の家計金融資産の構成比率を見ますと、合計は1,630兆円(対前年比3.8%増)で、その構成比は、現金預金53%、債券1.8%、上場株式、出資金9.1%、投信4.8%、年金保険27.1%、その他4.1%となりました。
 
 この構成比の対前年比との動きをみると、現預金から株式、出資金へ少しだけシフトしていることが分ります。これはアベノミクスの影響で景気上昇が少しだけ実感出来てきたこと、またNISAの導入もこの一助になったと思われます。
 しかし海外の経済先進国から見ますと、日本はまだまだ預貯金の構成比が高く、アメリカは23%、ドイツは46%、日本は53%となっています。
 この意味するところは、現金、流動性預金の比率が高いため、結果として投資や融資等経済成長に資金が使われない、ということです。
 また、将来のための蓄えをしていない「金融資産ゼロ世帯」が近年増加しているという問題もあります。この数字が見えるのは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」ですが、二人以上世帯で何と全体の31%が金融資産ゼロだと回答しています。これは収入の少ない世帯だけでなく、年収500万~1000万の世帯でも伸びています。
 金融庁の思惑としたは、金融リテラシー(知識)の向上をはかり、NISAによる啓もう活動を通じ、少しでも若い世代に長期投資と、もう少し積極的な資産形成を促しているところですが、実態はまだまだといったところです。
 また、金融庁の勧めるNISAの有効活用は、少額でコツコツと対象商品および時点を分散しながら、中長期的に投資することにより、資産形成をはかることです。特に国内、先進国、新興国の株、債券に1/6 ずつ投資するのが、結果ハイパフォーマンスになります。
 では、これをどの商品で達成していくのか、やはり適切な投資信託の選択、活用が肝要だと思います。この辺りは、専門家であるFPにたずねて頂き、適切なアドバイスを受けながら、ご自身の金融リテラシ―をあげて行くことが近道だと考えます。
 専門のFPは様々なデータを持っています。これらを駆使しながらお客様にあった適切なアドバイスが可能です。弊社も一人一人のお客様のライフスタイルにマッチした御提案をさせて頂きます。ご興味のある方は、是非お問い合わせください。
 今日は、家計の金融資産の最新の保有状況とNSIAというテーマでお伝えしました。明日はNISAをもう少し深く解説していきます。
 
 では、今日も良い一日をお過ごしください。